2015年春に北陸新幹線が金沢まで開通することが決まりました。これにあわせて列車名称が6/30まで募集されています。
これまでの新幹線の名称の由来と、北陸新幹線の名称を勝手に予想してみました。
これまでの新幹線の名称の由来
【東海道・山陽・九州新幹線】
ひかり(東京〜博多)
由来:速さがイメージできる「光」から。また開業前の公募では1位を獲得しました。過去には、戦前の満鉄の急行列車に、戦後の九州内の準急・急行列車にの名称としても使用されていました。
こだま(東京〜博多)
由来:音の現象「こだま」から(公募10位)。開業前の東京〜大阪間のビジネス特急「こだま」から。
のぞみ(東京〜博多)
由来:「希望(きぼう)」を大和言葉にすると「のぞみ」となるため、とされています。過去には、戦前の満鉄の急行列車に使用されていました。
みずほ(新大阪〜鹿児島中央)
由来:「みずみずしい稲の穂」を意味する「瑞穂」から。過去には、東京〜熊本間の寝台特急列車に使用されていました。
さくら(新大阪〜鹿児島中央)
由来:公募で1位となった「さくら」から。過去には、戦前の東京〜下関間の特急列車に、戦後の東京〜大阪間の臨時特急列車、東京〜長崎間の寝台特急列車に使用されていました。
つばめ(博多〜鹿児島中央)
由来:博多〜西鹿児島間の特急「つばめ」から(公募5位)。過去には、戦前の東京〜神戸間の特急列車に、戦後の東京〜大阪間の特急列車に使用されました。東海道新幹線開業後は、新大阪〜博多間、岡山〜博多間の特急列車に使用されていました。その後、博多〜西鹿児島間の特急列車に使用さました。
はやぶさ(東京〜新青森)
由来:鳥のはやぶさにちなみ、親しみやすさとスピード感があることから(公募7位)。過去には、東京〜西鹿児島間の寝台列車に使用されていました。
はやて(東京〜新青森)
由来:公募19位であったが、スピード感を表す名称として。「はやて」はそれ以前の公募で何度か上位にあがったものの縁起がよくない(農作物に被害をもたらす風や、疫病の異名でもある)とされ選ばれて来ませんでした。
やまびこ(東京〜盛岡)
由来:音の現象「やまびこ」から。また新幹線開業前の上野〜盛岡間の特急「やまびこ」にも使用されていました(公募5位)。
なすの(東京〜那須塩原・郡山)
由来:沿線の地名「那須野ヶ原」から。過去には、上野〜宇都宮間の準急列車・急行列車・特急列車に使用されました。
こまち(東京〜秋田)
由来:湯沢市出身とされる小野小町から(公募1位)
つばさ(東京〜新庄)
由来:山形新幹線開業前の上野〜秋田間(奥羽本線経由)の特急「つばさ」から。
あおば(東京〜仙台)
由来:仙台の名所「青葉城」から(公募2位)。過去には、上野〜仙台間の急行列車に使用されたのち、仙台〜秋田間の特急列車にも使用されました。
【新潟・長野新幹線】
とき(東京〜新潟)
由来:天然記念物の「トキ」から。また新幹線開業前の上野〜新潟間の特急「とき」にも使用されていました(公募1位)
たにがわ(東京〜越後湯沢)
由来:沿線の地名「谷川岳」から。また上野〜水上間の特急「谷川」から
あさま(東京〜長野)
由来:沿線の地名「浅間山」から。また新幹線開業前の上野〜長野・直江津間の特急「あさま」から
あさひ(東京〜新潟)
由来:「朝昇る太陽」の「朝日」から。また新潟山形県境の朝日山地から(公募18位)。過去には、戦前の満鉄の急行列車に、戦後は仙台〜新潟間の準急列車・急行列車に使用されました。
名称のパターン
これまでの新幹線の名称とその由来を見て来ましたが、その名称には何種類かパターンがあります。
- 速さ
ひかり(光)、こだま(音の反響より)、はやて(疾風)、やまびこ(音の反響より) - 鳥に関連
つばめ、はやぶさ、つばさ、とき - 地名
なすの、あおば、たにがわ、あさま - その他
のぞみ、みずほ、さくら、こまち、あさひ
初期の新幹線では「速さ」にちなんだ名称が選ばれることが多かったですが、最近では「はやぶさ」「さくら」など「速さ」とはあまり関連しない名称が選ばれることも増えています。ただし地名にちなんだ名称は、近距離もしくは各駅停車型に採用されることが多いようです。
名称候補
まずはこれまでの命名の傾向から、まずは名称の候補を選出してみました。
新幹線の名称では在来線の名称からとられることも多い(やまびこ、つばさ、つばめ、とき)です。調べてみると、現在金沢〜富山周辺を走っている列車は次の通りです。
【現在走っている列車名】
- はくたか 越後湯沢〜金沢間特急列車
- 北越 新潟〜金沢間特急列車
- サンダーバード 大阪〜富山間特急列車
- しらさぎ 名古屋〜富山間特急列車
- 加越 米原〜富山間特急列車
【過去走っていた列車名】
- 雷鳥 大阪〜富山間特急列車
- 日本海 大阪〜青森間寝台特急列車
- つるぎ 大阪〜新潟間寝台特急列車
- きたぐに 大阪〜新潟間急行列車
- 白山 上野〜金沢間特急列車
- 北陸 上野〜金沢間寝台特急列車
- 能登 上野〜金沢間急行列車
- 越前 上野〜福井間急行列車
- 白鳥 大阪〜青森間特急列車
私自身は、次の名前が採用される可能性が高い候補として予想しています。
- はくたか
現行の列車名であり、長野新幹線開業前の上野〜金沢間の特急列車の名称でもありました。
富山県立山の開山伝説に登場する「白い鷹」から - 白鳥
1961年に運転開始した由緒ある列車の名称。
もともとは、大阪〜青森・上野を結ぶ特急列車の名称でしたが、1965年に上野系統を分離し「はくたか」とした経緯があります。
新潟県阿賀野市の瓢湖に飛来する「白鳥」より - 雷鳥
大阪〜富山間の特急列車名として使用されていました。
富山県の立山連峰に生息する天然記念物「雷鳥」から - 白山
石川県・岐阜県県境の山の名前から
上野〜金沢間の特急列車の名称でもあった。
(番外)
- ひびき
「こだま」や「やまびこ」同様、音に関する名称から速さがイメージできる。
過去に東京〜大阪間の特急列車に使用されたことがある。 - おおとり
鳳凰など架空の大きい鳥類から
過去に東京〜名古屋間の特急列車、函館〜網走間の特急列車に使用されたことがある。
大胆予想!!
自分は、速達タイプ・各駅停車タイプ・長野どまりとわけてみました。
速達タイプ はくたか
各駅停車タイプ ひびき
長野どまり あさま
さて皆さんがどのような応募をされるのか、今から発表が楽しみです。
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北陸新幹線列車名募集
【参考資料】