2011/10からサービスインしたGunosyですが、今年1月のiPhoneアプリリリース後爆発的に利用者が増えています。最近では、はてブの再編集ではないか?とかアルゴリズムがないのでは?と批判も浴び、Gunosy竹谷氏から「ここ最近のGunosy関連の批判についての所感」というコメントが出されました。このような批判がでるのも、利用者が増え有名になったという証ではないでしょうか。
以前よりGunosyのマネタイズが気になっていたので、思うところをつらつらと書いてみました。
利用されている方はご承知の通り現在(2013/5/6時点)のところGunosyサイト内やiPhoneアプリには広告は実装されていません。
Gunosy竹谷氏のコメントのなかでも
批判の中にお金に関するものがございましたが、マネタイズに関しても現在一切行っておりません。毎月サービス維持を続けるためにサーバーコストや人件費など数百万単位で口座からお金がなくなっていきます。もうすぐ、広告等でマネタイズを試験的に行っていく予定です。
とあるとおり、かなりの額がキャッシュアウトしていることがわかります。
彼らが取りうるマネタイズのプランにはどのようなものがあるか勝手に想像してみました。
- 配信内容に広告を混ぜる
Googleのインタレストマッチのようにレコメンドやクリックの傾向に応じて配信する広告を選定し、Facebookのタイムラインのようにレコメンド結果に混ぜて配信します。
これにより他の広告よりも効果的に配信できるかも知れません。クリック課金や表示回数課金など一般的なネット広告と同じ手法で収益が得られます。 - レコメンドエンジンを活用し、成約に対して収益を生み出す
ローンチ予定のサービスとしてGunosy Careerというサービスがあります。
このように開発したレコメンドエンジンの技術を生かしつつ、成約(コンバージョン)に対して収益をあげるというビジネスが考えられます。 - レコメンドエンジンを他社サービスに組み込む
ニュースサイトや物販サイトなどのレコメンド機能に、同社のレコメンドエンジンを提供して収益をあげるということが考えられます。またユーザーの閲覧傾向から広告を掲載するような広告配信エンジンにも利用できるかもしれません。 - バイアウト
収益が上がらずキャッシュアウトが続くようであれば大手企業にバイアウトする可能性もあります。
とはいえ「2年以内にWWW等のトップカンファレンスで研究発表を行う」(Gunosyの成長を支えている「実験」 : ライフハッカー[日本版]より)という目標を掲げているとしていることから、彼らとしては避けたいところでしょう。
さらにダークサイドに落ちて、
- レコメンドエンジンを恣意的に操作
広告主のサイトを優位に表示する、あるいは劣位に表示されたくなければ…と広告を出すことを要求する。 - レコメンド傾向の情報を販売
ということにはならないことを願っています。
利用者が多いのでマネタイズによる収支均衡は大変かと思いますが、これからも新しい発想で機能拡張していって欲しいです。